「光や音を利用した作品を作ろう」のレポート (Scratch + センサーボード)
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「光や音を利用した作品を作ろう」のレポート (Scratch + センサーボード)

2014/8/17に三重県津市で開催した子ども向けプログラミングワークショップの様子。

Scratch+センサーボードと呼ばれる、光や音、スイッチをパソコンに取り込む機械を使って外の世界とコンピュータをつなぐ(今風な言葉で言うとフィジカルコンピューティング)を体験しました。センサーボードって何?って方はこちらへ。

来ていただいた人数と年齢

定員15名で募集し、キャンセルが3名出たので、9~11歳の12名で行いました。お盆の最終日にも係わらず、結構早めに定員に達したので募集を閉じてしまったのですが、キャンセル待ちを取っておけば良かったです。

初参加が5名、7名がリピーター、スタッフは私をあわせて9名です。

やったこと

Scratch 1.4と光や音、スイッチの情報などをScratch上に取り込めるNanoboardAGを組み合わせ、

  1. センサーボードを使った作品作り
  2. センサーボード+モーターを使った工作

の2コースに別れワークショップを行いました。

このワークショップは個人的に愛読しているデイリーポータルZの記事を見てからずっとやりたかったのですが、この度 ギークカフェ伊勢さんと、(株)ジーニーズさんに協賛いただきレンタル用のボード(7枚)&材料を買うことが出来たので開催の運びとなりました。

ギークカフェ伊勢さんと、(株)ジーニーズさんに買って貰ったレンタル用ボード

ギークカフェ伊勢さんと、(株)ジーニーズさんに買って貰ったレンタル用センサーボード&モーター

大まかな流れ(開催時間3時間)

  1. センサーボードの基本的な使い方&ちょっとした例題(15min)
  2. コースを別けて作り始める(2h)
  3. 発表(30min)

今回は発表時間を作りたかったので、いつもの2.5hから30分のばして、全部で3時間行いました。

説明はいつもに比べかなり手短に

みんなで聞く説明はいつもに比べかなり手短に

センサーボードを使った作品作り

センサーボードをPC上(Scratch)の作品作りに使うワークショップは初参加の方が3人、内1人はプログラミングやScratchは未経験の子でした。

今回のワークショップは”基本の動かし方”を学ぶ時間が勿体なかったので、募集要項で「Scratchの基本的な操作が分かる方のみ。初体験の人はドットインストールのScratchの講義を予め保護者の方と一緒に見て&やって来てください」とアナウンスしてあったのですが、ちゃんとやってくれており、その子を受け持ってくれたメンバーの方によると、「用語やScratchのマウス操作はできてた」~「Scratchでプログラムを作るのはどういう事かくらいは理解していた」の間くらいは出来ていたとのこと。

やっているワークショップ的には初めての方歓迎にしているので多用はできません(&初回からだとビデオでへこたれる可能性もあり)が、流行の反転授業っぽく 家でビデオ学習し、会場で分からないところを聞いて作り込んでいく的な方法もありだなぁと感じました。

私自身はこっちはあまり見れてないのですが、写真を見てるとなんだか和気あいあいとしていて、仕込みの入ったパンフレットのようです。

作品作りは人数的にマンツーマンになった

作品作りコースは当日キャンセルの関係でマンツーマンに

音に反応する作品のデモ

音に反応する作品の中間デモ

協賛者の一人、ジーニーズの阪さん。女の子はプログラミングは初めて。

プログラミング未経験のこの子は事前に家でドットインストールを見て来て貰った。写真は協賛者の一人、ジーニーズの阪さん。

できた作品(作品作りコース)

最後、希望者のみできた作品の発表をしてもらいました。
両方とも光や音、スライダーをつかって楽しい作品になってました。

センサーボードを使った工作

こんな感じで材料を用意して、「適当に使って 何か作品を作ってね」としました。

IMG_9241-001

用意した材料は、

材料:

  • 段ボール
  • ダンボール(箱)
  • アルミホイル
  • 軍手
  • 凧糸
  • 布ガムテープ※
  • セロテープ※
  • 紙皿
  • 紙コップ
  • トイレットペーパーの芯
  • 磁石
  • ゴミ袋
  • ゴムチューブ(内径3mm、4mm)
  • ストロー
  • 定規
  • マスキングテープ
  • カラーペン

電子部品:

  • ジャンパーケーブル(オス-オス、メス-メス)
  • クリップ付きコード
  • 圧電スピーカー
  • 抵抗入りLED×2色
  • 磁石スイッチ
  • 長い銅線(廃LANケーブルの中身)

道具:

  • はさみ※
  • カッター※
  • ニッパー
  • コンパス
  • 工作板※

よく使われたのはダンボール、コンパス、ゴムホース、ストロー。
※は持ってきてくださいねとアナウンスしました。

例題を「ダンボールスイッチを押すと前後する車」のみにしてしまったせいで、どうしてもそれを意識した作品が多くなってしまいました。いきなり材料を前に「何か作れ」と言われても、普段むき出しのモーターなんかは使い慣れてないので少々きつかった子が多かったように感じました。写真で良いので、もっと沢山の作例を見てもらえば良かったなぁと後悔しています。

これしかデモをしなかったせいで、全体の作品がコレっぽくなってしまった。

これしかデモをしなかったせいで、全体の作品がコレっぽくなってしまった。

また、工作→プログラミングの順番で入ったせいで、1/4はScratchは単に「モーターをONにするだけ機」になってしまい、プログラミングはあんまり書けていませんでした。設計図を書いて、プログラミングしてから工作とかの流れならもう少しましになったかなぁ。

この部品使って車以外を作ろうぜと誘導するもあんまり反応は良くないの図

この部品使って車以外を作ろうぜと誘導するも、あんまり反応は良くないの図

マイクのテスト中

センサーのマイク テスト中

一人だけLEDやブザーを使ってくれてた。嬉しい。

一人だけLEDやブザーを使ってくれてた。嬉しい。

ロープウェーを作りたいとの事でロープを張るの図←結局ロープウェーは出来なかった

ロープウェーを作りたいとの事でロープを張るの図(結局ロープウェーは出来なかったけど)

いかにしてロープウェーにしようかと相談中。協賛者の一人ギークカフェ伊勢の中西さん

いかにしてロープウェーにしようかと相談中。協賛者の一人ギークカフェ伊勢の中西さん

音を使った作品のテスト。まだ「動く車」が見えている

音を使った作品のテスト。まだ「動く車」が見えている

車から進化し始めている

車から進化し始めている

暴走して線が抜けるのはお約束

暴走して線が抜けるのはお約束

最終的には机はぐちゃぐちゃに。もっとスペースが要った。

最終的には机はぐちゃぐちゃに。もっとスペースが要った。

休憩時間のギークカフェ伊勢のロボット。モテモテ。

休憩時間のギークカフェ伊勢のロボット。モテモテ。

今回の書籍コーナー

今回の書籍コーナー

(キットではこうはならないのでしょうが)ハダカのモーターを使い慣れてない子ども達の作品は、手綱の無い馬のようで、もー暴れる暴れる(そして直ぐには止められない)。色んな物が回転し、ケーブルを巻き込み、接続端子を容赦なく壊してくれました。見てる方としては面白かったので別によいのですが、若干凹んでる子もいました…(→予備機と交換しました)
油断すると直ぐに絡まってる。2つ端子が取れてしまった。

油断すると直ぐに絡まってる。モーター接続部のハンダが取れてしまった奴も。

ロープウェーはやめて昇降機になってた

ロープウェーはやめて昇降機になってた。モーターが止まらなくて、えらいこと紐を引っ張るの図

また、写真にはあまり出していませんが、上記の「作品作りコース」と異なり「思ったように動かない(作れない)」子が何人か居て、一部では若干殺伐とした雰囲気にもなっていました(メンバーが頑張ってフォローしていました)。これに関してはfacebookで阿部さん(@abee2)に下記のコメントを頂きました。工作リテラシー… 今まで触れたことのないプログラミングと違い、図工や工作の時間で培ってきたであろう経験があると思ってたので全然考えていませんでした。次回やる機会があれば意識したいと思います。
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できた作品(工作コース)

途中まではデモと同様の「車を作る」が多かったのですが、だんだんと脱落し?最終的にはそれをベースとした色んな作品が出来ていきました。脱落→他の物を作って行く過程は見ていて面白かったです。

車から音に反応する花に

車から音に反応する花に

スライダーを使った観覧車的な物

スライダーで速さを変えられる観覧車的な物。早く回すと座席が次々飛んでいく。

走らなかった車。軸が弱い上に長いよーとは思ったけど、それでやりたそうだった。

走らなかった車。軸が弱い上に長いよーとは思ったけど、それでやりたそうだった。

抵抗を利用した配線をきちんとしてパスワードを打ち込まないと動かない何か

「抵抗」を利用した配線をきちんとしてパスワードを打ち込まないと動かない何か

センサーに反応してLEDとブザーをちかちかさせる

センサーに反応してLEDとブザーをチカチカさせる

走るはずだった車

走るはずだった車(少しは走っていた)

作品の一部

子ども達の反応

残念ながら、いつもより若干高学年の反応が悪かったです。いつもより盛り上がってはいたのですが、作りたい物が思うように出来てないって印象は受けました。

この結果から、やりたかったのは主催者で、何かが足りず、満足度としては低かった…のは認めますが、まぁ今回に関しては僕/メンバーが面白かった&色々手を動かして試行錯誤をして貰ったのでよしとします。

また、今回から「家でもプログラミングをしていますか?」を聞いてみました。たまにしているが一番多い感じ。

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高学年の満足度がいつもより若干低い

あはは

あはは… 同時に面白さも感じてくれたことを祈ります

保護者の反応

今回も四日市と同様、保護者へのアンケートを取ってみました。前回のアンケート結果から(こういうワークショップに参加している)子ども達が結構自由にPCを使える環境に有ることは分かったので、参加の理由と、困っていることの2点を聞いてみました。

結果、初めて/回数参加が少ない方は「プログラミング教育に興味がある」、複数回参加されてる方は「もの作りの楽しさに触れて欲しい」が多くなっており、このワークショップの趣旨にはあってる(あんまり勉強っぽい切り口で力を入れていない)のでウムウムと感じました。個人的には「もの作りの楽しさ」で来て貰った方が家でもするだろうし、長続きすると思うんですよね。

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参加回数が少ないほど「プログラミング教育に興味がある」

最後に

今回はいつもよりも子ども同士で動きもあり、用意は大変でしたが、個人的には楽しかったです。今回も遠いところから足を運んでくださったスタッフの青柳さん、田中さん、森さん、阪さん、山下さん、中西さん、松浦さん、植田さん、ありがとうございました。

あと、レンタルセンサーボード代を寄付していただいた、ギークカフェ伊勢の中西さん、(株)ジーニーズの阪さん、ありがとうございました!

次回は11月、scratchとenchant.jsに別れてやる予定ですよー。

 

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