「プログラミング対決」のレポート
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「プログラミング対決」のレポート

2016/10に三重県津市で開催した、アルゴリズム、自動化をテーマにした子ども向けプログラミングワークショップ「プログラミング対決」の様子。

親子・兄弟姉妹・友達のペアで参加してもらい、全員でどのプログラムが一番点数を稼ぐかを競いました。

来ていただいた人数と年齢

以前より「家にはPCが1台しか無いので兄弟姉妹で参加できない」との意見を頂いていたため、PCがレンタルできる会場を選択。ペア(親子・兄弟姉妹・友達)で募集し26組の応募がありました。

抽選の結果18組35名(1名体調不良)の方が参加され、内13名が保護者の方、子どもの未経験者と経験者の割合はだいたい半分半分くらいでした。

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参加者35名の半数以上は親子ペア。PCは施設のものを使用。

やったこと

「キャラクターを自動的に動かし、より多くのりんごを取る」を競いました。言葉で言っても若干わかりにくいので動画で…

  1. 自キャラクターはマウスやキーボードで操作してはいけない
  2. りんごや得点のスクリプトは改変してはいけない
  3. 自キャラクターのプログラムのみを変更し、時間内でより高得点となる(りんごを取る)よう頑張る
  4. 他の制限は後述

3のプログラムを皆で作りました。

企画・内容・資料等準備をしてくれた たまちゃん

今回の企画・構成・資料作成(つまり ほぼ全部)をしてくれた たまちゃん

プログラムの作成

半数が未経験者なので、歩く・跳ね返る・乱数・繰り返しなどを経験し、キャラクターが縦横無尽に歩き、運ゲーとしてりんごが取れる状態まで講義をおこないました。

この状態まで講義をおこなった

この状態まで講義をおこなった

その後は未経験・経験者別にヒントカードを渡し、各自自分で工夫してやってもらいました。

ヒントカードの一部

ヒントカードの一部。初心者用はプログラムそのもの、上級者は考え方のみ。

大抵のペアはどちらか一方が経験者の場合が多いので「分からなかったら隣に聞いてね♪」を繰り返したのですが、やりたいことはあっても それをどうすればよいかわからない為、苦労されていました。ただ、いつもと違い隣は話しやすい知っている人なので、いつもより声は出て色々チャレンジしていたように思います。

いつもよりもお父さんが多かったように感じる

いつもよりもお父さんが多かったように感じた

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いっしょに考える

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いつもはPCの関係で一緒に参加しずらい兄弟姉妹

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お父さん×娘ペアも多かった

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隣は知ってる人なので話しやすい

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どちらか一方が経験者の場合も多い

ざっくり見た感じでは、大人は色んな命令が何をするのか(どう言う動きなのか)分からないので入れるのが怖くて触れない→上手く行かない。子どもはとりあえずガンガンブロック入れてみるけど思った動きにならない→上手く行かない。と言うように見えました。

また、大人は点を取ることにストイック、子どもは見た目などを変更する方が多かったように感じます。

りんごを取るのが先決な大人

りんごを取るのが先決な大人

ビジュアル面からも発見したい?子ども

ビジュアル面からも発見したい?子どもの作品

ちなみに改造に関しては以下の制限をもうけました。

  1. 新しいスプライトを作らない
  2. ネコ以外のプログラムを変えない(変えても対決で使えない)
  3. ネコのサイズを変えない
  4. ネコの口以外の部分をピンク色にしない(ピンクのペンを使うのも×)
  5. マウスやキーボードでネコを操作しない
  6. クローンを使わない
  7. この6つ以外なら、何をしてもいい

経験者であればすぐに「りんごへ向かう」や「りんごへ向ける」を思いつくのですが、りんごはクローンされているためそのあたりは使えず、”経験者がコレを使えば簡単に取れる”にはなっていませんでした。

よかったら上記条件で一度リミックスにチャレンジしてみて下さい(何も入っていないネコのプログラムを作ります)

そうこうしているうちに、とりあずいじっては実行を繰り返し、各自徐々に姿を変えて行きました。

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ヒントカードを見ながら進めていく

ヒントカードを見ながら徐々に各自の形が変わっていった。経験者のヒントはプログラムでは無く考え方の文字のみ。

チーム分け

ここから対戦です。経験や年齢によって事前に作ってあった3人一組のチーム発表をおこない、対戦順番などを決め、ある程度したら「ここからはプログラムの改変は一切できません」をつげます。

チーム分け後の作戦会議。先方、次方、大将を決める。

チーム分け後の作戦会議/プログラムの修正。ごく一部ではちゃんと情報交換がおこなわれていた。先方、次方、大将を決める。

対戦

チーム内の1人が同タイミングでプログラムを起動し、どちらのりんごが多いかを競います。勝ったら勝ったほうが1点。凄くりんごを取るプログラムを書いた子が一人だけ居ても、チームで勝たなければ勝ちとなりません。コレを繰り返し、決勝戦。

対戦中の様子。敵・味方がどれだけりんごを取れるのか!?

対戦中の様子。敵・味方がどれだけりんごを取っているか!?

子どもチームに勝ってしまった親チーム

子どもチームに勝ってしまった親チームの図。なんとも言えない顔をしているのが印象的。自動的に動くので、わざと手を抜くことはできない。

決勝戦は「点を確実に取る」を忠実に頑張っていた大人力の差か、大人チーム×2,子どもチーム×1が残りました。子ども向けのプログラミングイベントで大人が優勝してしまうのか… と心配した(プログラムの改変はできないので一度作ってしまうと手を抜く等はできない)のですが、結果子どもチームの優勝となりました(良かった…)。

残ったのは、大人チーム×2、子どもチーム×1

残ったのは、大人チーム×2、子どもチーム×1

一人ひとりプログラムの内容を解説してもらう

決勝のみ一人ひとりプログラムの内容を解説してもらう。決勝まで来ているので、何らかの工夫がしてある場合が多い。

解説してもらう

「特に言うことは無い」方は、司会の青柳さんが華麗に内容を解説

どんなプログラムが出ていたか?

多くの方は試行錯誤はされていましたが、特に初心者の方は運にまかせる内容になっている方が多かったです。こちらのヒントと説明が少なかったのだと思います。

このさじ加減は難しいところではあるのですが、経験上「ワークショップ中に全部完成、満足する作品ができてしまうと家ではあんまりやってもらえない」感じがあります。少し欲求不満で終わらせ(あれもやりたいこれもやりたい状態にさせ)「続きは家でね」が理想的な形。

今回、決勝戦では一人ひとり前に出てもらい、プログラムの解説をしてもらいました。

決勝に来ているだけあって、(もちろん運の方もいらっしゃいますが)何らかの工夫をしている方も多く、「こうすればこうなるんだ」が参加者皆さんで共有できました。あれを見て、お家で続きをやってくれたら嬉しいなぁ。

決勝に残っていた、力技で範囲を全てまわるプログラム

決勝に残っていた、力技で範囲を全てまわるプログラム

優勝したチームの一人

優勝したチームの一人

これも優勝チームの一人。これに気づいていたのは全員で2人だけだった。

これも優勝チームの一人。移動せず、点だけ入る。これを出していたのは、全員で2人だけだった。

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苦労のあと。一人ひとりアドバイスする時間は取れなかった。色のところで回転入れてればなぁ…

苦労のあと

苦労のあと。何故りんごに行かないのかは、Scratchの都合。

苦労のあと

苦労のあと。何故動かないかを解説できる時間があればよかったのですが…

参加者の反応

最後のアンケートでは、いつもよりも「むずかしかった」、「色々なブロックの説明をもっと聞きたかった」が多めに感じました。ただ、ワークショップの時間は短めに感じている方が多かったです。

対戦が始まってからは大人、子どもに関わらず、表情が変わり(声も出て)盛り上がっていました。

私が面白いと感じたのは「りんごを取らずに点だけ取る」のプログラムを見た子どもたちが、チーム全体で真似しないこと。チーム3人共が確実に高得点の稼げる同じプログラムにすると勝てる確率が高くなるのですが、色々と考える所があったのかもしれません。

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対戦時は強制的に他人とも話すので、盛り上がっていた

トラブル(自動ログアウトしてしまう)

今回はScratch 2.0 Web版を同一IDで使用したのですが、ある程度の人数使用すると先にログインした方が強制ログアウトしてしまいました。昨年は同じ方法で上手く行ったのですが変わってしまっているようです。

同様のワークショップをするときは、

  1. 事前にScratchのIDを取得してもらう
  2. 事前に複数のIDを取得しておく(メールアドレスの問題が有るので少し難しい)
  3. Scratchの教師アカウントを取得する
    https://scratch.mit.edu/educators

が良さそうです。

最後に

参加すると何かを1から教えてもらえる(いつもはテーマを設け、そうしている)と思っていた初心者の方には申し訳なかったのですが、個人的にはいつもと違う感じで凄く楽しかったです。未経験には若干難しかったので、もう少しだけ穴を潰し、経験者が多いときにやると楽しそうです。

企画と準備をしてくれた たまちゃん。私の苦手な司会進行をしてくれた青柳さん、急遽PCもってきてくれたり、色んなサポートをしてくれたよーこさん、よしださん、ひらいわさん、かわむらさん、キッズスタッフのたくろうくん・れんくん、いつも素敵な写真を撮ってくれるメグー。そして、沢山の笑顔を見せてくれた参加者のみなさん。どうもありがとう。

メンバーの方のブログ

最後に素晴らしい司会進行をしてくれたメンバーの方がブログを書いてくれています。違った視点で書かれていますので、気になった方は是非。

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