「プログラミングで未来のデジタルファッションショー」子ども向け プログラミングワークショップのレポート

「プログラミングで未来のデジタルファッションショー」子ども向け プログラミングワークショップのレポート

Scratchでアニメーションを作成、プロジェクターで実際の洋服に投影する「デジタルファッションショー」の様子。2018/3に三重県四日市で開催。

来ていただいた人数と年齢

11名が参加。9~12歳。半数が女の子、地域も半分くらいが三重北勢部の方でした。

やったこと

当日いきなり「作ってみましょう」だとネタを考えるのに時間がかかってしまうため、参加者の方には事前に「こんな感じのもの(動画)を作るワークショップをするので、何を作るのかをざっくりと考えてきてください」と言う話をメールで共有しました。

とは言え、実際に映したものを見たわけではないため、まずは今回作るものの共有として、スタッフのTシャツに運営側で事前に作ってきたものを映し いくつかの例を見せ、その後 自分で作りたいものを”自分一人で進められそう”と思った人は各自でやってもらい、そうではない人は共通のサンプルをみんなで作ってみました(→半分半分くらいの割合でした)。

サンプルの提示の様子。まずは意識の共有を。

自分で進められない人向けには、共通のアニメーションサンプルをみんなで作りました。内容は、座標の概念(x座標を○,y座標を○にする。○秒でx座標を○,y座標を○にするなど)、コスチューム関連(エディタ、数個でパラパラ漫画)をやってみました。

何度かの休憩をはさみ 希望者のみ一度リハーサルをおこない、最後に作者にこちらで用意した白い服に作品を投影するって流れでした。

発表時にプログラムの中とかを解説したりした

休憩中の様子。Osmoがみんな興味あるっぽかった。

子どもたちの反応

かなりゆっくり目で進めたので時間があまり気味になる子が多かったように思います。反省点の方に書きますが、若干時間配分がうまくいっていませんでした。アンケートでの結果は概ね満足度が高く、次回参加したいも多かったです。

発表に関しては やりたくない子も結構いるかなと思い、自由にしたのですが、全員が発表してくれて驚きました。ファッションショーとして最初から自分に映すと書いてたからでしょうか。また、”みんなで同じサンプルを作る”をするとよく似た作品になってしまう場合が多いのですが、全員が別々の作品になったのも楽しかったです。

ワークショップとしての反省点

まず、半数くらいの子が始めた「”自分一人で進められそう”と思った人は各自でやってもらい」が上手く行っていませんでした。自分で始めた半数くらいは問題なく進めていっていたのですが、残りの半数は途中で止まってしまい、どうすればそれができるのかわからない様子。こちらから「こうすればよいのでは?」と提案するも、その部分をやったこと無いなどで上手く進められない感じとなりました(半数でやったチュートリアルをやっていれば、それなりに上手く進められた)。”経験者”の幅が広いことはこれまでのワークショップを通じてもわかっていたのですが、なかなか難しいです。

また、「何を作るのかをざっくりと考えてきてください」の関係で経験者は”自分が作れそうな作品”を持ってきてもらったため、一部の子供でかなり早い段階で作品が完成してしまい、暇になってしまいました。「時間あるし、これをこうしてみたら楽しいんじゃないかな」とか言ってみたのですが、子供なりに”完成”してるのでそれ以上はいじりたくない様子。ゲーム等と違い、アニメーションは作品によりアイデアを入れられる要素がちょっと少ないので、終わってしまった子は何か別のことをするなど計画しておかなければならなかったのかなと感じました。

最後に

会場が百貨店のレンタルオフィスだったため、百貨店ぽい何か…ファッションかなぁ?と企画したのですが、単なるアニメーションよりも参加者のハードルは低く、どんなレベルの作品でも 良い感じに楽しめたのは良かったです。

会場を無償で提供していただいた、SYNTHビジネスセンター近鉄四日市さま ありがとうございました。ピカピカの会場でした。また、ボランティアで参加してくれた三重短期大学の笠先生と3名の学生さん 凄く助かりました。スタッフ+会場・広報周りのあれこれで頑張っていただいた阪さん、いつもにこにこと対応していただく天野さん、そして参加してくれた皆さん。どうもありがとう。

会場提供頂いた SYNTHビジネスセンター近鉄四日市(入り口)

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