「アニメーションを作って透過スクリーンに映そう」のレポート (Scratch + ポリッドスクリーン)
2014/1/13に開催した第3回プログラミングワークショップの様子。Scratchでマイクを使ったアニメーションを作って透過スクリーンに投影して楽しみました。
来ていただいた人数と年齢
回を重ねる毎になんとか人数も増え、事前に8名、会場飛び入りで1名の方に応募して頂き、合計9名(8歳×2、9歳×2、10歳×5)でした。小学2年生が2名と大丈夫かなぁと思ったのですが何とか大丈夫だったみたい。
やったこと
Scratch1.4でアニメーションを作り、透過なスクリーンに映してみんなで発表しました。
2回目まではゲームを作ってて、私自身ゲームばっかでもなぁと思ってた&アンケートでも女の子がゲーム以外を作りたがっていたので違うことをしたいと思っていたのですが、単にアニメーションを作るだけは面白くないしなぁ…と思っていたところ、東京のOtOMOで「Scratch+プロジェクションマッピング」をやっており面白そうなのでパクってリミックスし、去年ニコニコ学会βで見た初音ミクなどのファンイベントで使われることもある農業ビニールハウス用ポリ(都会と違い環境的に少量をわけてもらいやすい)を使った「ポリッドスクリーン」と呼ばれる透過スクリーンに映せば面白いかなぁと試作を作ってなんとかなりそうだったのでコレで。
下の動画が自宅で事前に試作したスクリーン。結局本番まで1回しか組み立てませんでしたが、現場で何とかなりました。資材を提供していただいた、ひさとんぼ農園さん、木神楽さんありがとう!
- ポリッドスクリーン
http://ch.nicovideo.jp/polid - OtOMO
http://scratch-ja.org/ - ニコニコ学会β
http://niconicogakkai.jp/
大まかな流れはこんな感じ。(開催時間:3時間)
- 挨拶
- Scratchの基本操作(さかなを動かす)
- 自由時間
- 休憩
- Scratchの基本操作続き(簡単なアニメーションを作ってみる) 上記からの続きで、魚を音を使っていい感じに色々したり
- 休憩
- 1から自由にアニメーションを作ってみる(キャラクターを作る)
- キャラクターを動かすスクリプトを自由に書く
- 透過スクリーンで発表
- 保護者の皆様へ挨拶
今回はどーしても「音」を使ったワークショップをしたくて、事前確認をして貰ってはいたのですがマイクをScratchで使う環境を統一(参加者の方にマイク借りたりしながら)するのにかなり時間がかかってしまいました。ただ、苦労したかいありマイクを使った所(調べる→音量を、動き、効果、色などに入れる)は子ども達の反応も良く、凄く盛り上がりました。
PC内で作った物がPC内でだけ動くだけよりも、外部の音や光に反応して、PC内の動きが変わたり、外部のモーターが動いたりってのは自分自身やってても凄く楽しい作業なので積極的にやって来たいのですが、環境揃える(PC環境の均一化&機械の購入)のが大変ってのが課題です。PC教室は勉強してる感が嫌なんだよなぁ…
「簡単なアニメーションを作ってみる」で全員でやったデモ
下の真ん中の「緑の旗」を押してマイクを許可→「動けー」って言ってみてください(マイクがつながってないと面白く無いです)。背景が黒いのは透過スクリーンの関係。
デモ
透過スクリーンでみんなで見る
スタッフでスクリーンを支えていたので、ちゃんとした写真撮れず、参加者の皆さんから提供いただいた写真です。
動画
若干なんとも雰囲気が分からない感じになってしまってますが、 まぁ概ねこんな感じです。
- 時間の関係で中身見れなかったけど派手だ。
- 参加2回目の男の子の作品。音に反応して車が増える。
- 今回初参加の方の女の子の作品。音に反応して虹色の線を書く。
皆さんの反応
アンケート結果を見ても皆さん楽しんでは貰えたようです。
こちらサイドとしては「プログラミング」のワークショップなので絵を描くよりもスクリプトを書いて欲しく、絵を描くのに長時間使いスクリプト書くのはちょっとだけの子を見ると、うーーむこれで良いのだろうかと思わないでもないですが、まぁ興味を持って続けてやってくれるんであれば、それが一番なので「そろそろ次行こうぜ」をできるだけ我慢しました。
アンケート結果を見る限り、複数回参加の子どもは簡単と感じている、長かったと感じている子が多い、レゴを使いたがっていると感じました。レゴに関しては、デモがセンサーボードと混じってしまってたので、次回はモーターを使いたいのか、光やマイクで遊びたいのか、本当にレゴブロックで遊びたいのかを分かるアンケートにします(予算的にレゴ用意できないし…)
課題
やってて早急に解決したいなぁと思ったのは次の3点。
プログラミングワークショップに限らず、こう言う状況に経験がある方のアドバイスをお待ちしております。
- 複数回参加の子が簡単すぎる状況になってしまう
人数が集まりにくい地方&自分の気力的に、初参加と応用コースの日程を分けたり、午前(初参加のみ)/午後(共同)など長時間ってのはきついなぁと思っています。経験者/未経験者のテーブルなどを分けることはできるのですが、最終的には一つの事で遊びたい(今回ならアニメーションを作る)と考えています。
ドリルや問題集的な物を作れば良いのですかねぇ…。ちなみに現在は、初心者/経験者は全く同じ内容で始め、ブロックの使い方の説明とかは(以前聞いたので)明らかに暇そう&後半の新しいことは楽しんでやってくれてる感じです。 - 子ども同士のつながりを、もう少しもたせたい
年齢も違うし初参加/複数回参加が混じってますが、もうちょっと子ども同士でコミュニケーションとれる感じにしたいなぁと思ってます。共同作業系な気はするのですが、何させようかなぁと。 - 持ち込みパソコンの環境を揃えるのに時間がかかる
マイクがオフになってたり、Scratchが入ってなかったり動かなかったり…
公共施設のパソコン室などを使えば解決するとは思うのですが、料金が少し高くなる&自由に「シマ」が作れず、学校の授業っぽくなって僕が面白くないなぁと(工作とかしにくいし)。子どもとしても”自分の家に有るパソコン”と”どっかにあるパソコン”ってのは何か違う物と感じないかなぁ(帰ったら自分の家のPCではやらない)と思うのですが、どうしたものかと困っています。
宣伝
地方の子ども向けプログラミングワークショップってどんな事してるん?的な興味がございましたら、下記でゆるゆると情報を載せていく予定です。よろしければどうぞ。
最後に
色々書きましたが、やっぱ盛り上がると楽しいです。ようやく人集めにストレス(チラシを置きに行って冷たくあしらわれる的な)感じなくても済むようになって来るくらいは集まるようになってきました(地方でやるにはリピーターの確保が大事!)。市外の方にもちょっと遠いけど3ヶ月に一度くらいならまぁ行ってみるかって思って貰えるよう頑張ってみたいです(三重から名古屋に行かれるのは悔しい)。
今回も交通費すら出せない状態にもかかわらず遠いところから手伝いに来てくださった、森ソフトの森さん、桑名の田中さん、鈴鹿の青柳さん。本当にありがとうございました。
活動に関する支援(人、教材、資材、お金!)もお待ちしております。よろしくお願いします。
とても楽しい時間をありがとうございました。スマートフォンで撮影したのですが、綺麗ではなかったので、今回見せていただき再び感動しました。
ただ、最後の女の子の作品が素晴らしかったのですが、今回の動画でも伝え切れていないことを感じています。残念でした。
これからも長く続けていって欲しいプロジェクトです。応援しています。頑張ってください。