「ボールをたすけろゲームを作ろう」のレポート (Scratch)
2014/3/30に三重県津市で開催した第4回プログラミングワークショップの様子。参加者25名。Scratchでゲームを作りました。
来ていただいた人数と年齢
今回は津市の広報に載った関係で8~13歳 合計25名の方に来て貰いました。広報経由で11名、検索やfacebook経由で7名、リピーター7名(男女構成などはアンケート欄参照)。
開催した部屋が50名しか入らず保護者の方も見学可にしていたため、今までの人集めの苦労思うと心苦しかったのですが、25組(50名)で締め切りました(キャンセル待ちして貰ったのですがキャンセルは出ませんでした)。スタッフは10名で行いました。
やったこと
Scratch1.4でScratchの基礎&「ボールをたすけろ」と言うゲームを作りました。
実はしばらくゲームを作るワークショップは(僕が飽きていたので)やるつもりは無かったのですが、前出の広報に載せる事ができそうな事が分かったため、載るのであればキャッチーで多くの人に意味が分かりやすいゲームが良かろうと…(載らないのであれば違うことをする)。保護者への参加理由のアンケートでは「子どもがゲームを作りたがっている」ってのが多かったので、結果としてはゲームで良かったと思います。
前回までの反省で経験/未経験者を混ぜると、経験者が暇になってしまうことが分かっていたため、今回からはそれぞれを別け講義を行いました。
大まかな流れ(開催時間2.5時間)
A:未経験者
- 挨拶
- Scratchの基本操作(ネコ歩き)
- (経験者コースへの移動)
- ボールを助けろの基本的な動作
- 3の応用(面白くする)
- お家に帰ってから&Scratch2.0の紹介(本の紹介、中を見るなど自己学習方法の説明)
- 次回予告
B:経験者(開催時間:2.5時間)
- 挨拶
- 宿題からグループでリミックス
- (未経験者コースへの移動)
- ボールを助けろをいきなり作ってみる&面白くする
- Aの6~7を合同で
未経験者の内容
概ねいつもと同じで、A-5の応用は10分くらいしかありませんでした。
今回は参加人数が多いため、いつもとは異なることを2点してみました。
1.PC作業場所と説明場所を別ける
未経験者は16名で、いつものロの字の机配置では人が入らないことが分かっていました。パソコンスクール的な机配置は何だか学校のお勉強っぽくて嫌なので、予めpegフォーラムで助言を頂き、CANVAS/OtOMO界隈のワークショップでやっている「PC作業場所と説明場所を別けて行う」と言うのを試しにやってみることにしました。
狙った効果は、「子ども達との距離を縮める」&「操作と説明を別けることによってちゃんと説明を聞いて貰う」です。
で、結果なのですが、確かに受講者の子ども達との距離が近くなり、「途中までは」そこそこ楽しく授業を進めることが出来ました(後述)。後半に関してはいつもに比べ若干移動に疲れが見られた気がします。操作と説明を別けるに関しては、今までもPC触らないでねって言えば(人数が少なければ)問題なかったので、今後は参加人数次第で変えていこうかなぁと思っています。
2.途中でコースを変更する(未経験者→経験者)
結論から言うとコレは多分失敗でした。
これまでの経験から、年齢差が大きい子ども達同士で一緒のことをすると、どうしても高学年が先に進んでしまい暇になってくる傾向がありました。その為、Scratch操作の基本(ねこ歩き)を終わった後 希望を聞き、”あまり説明がないけど自由にできる経験者コース”への移動希望を聞いたところ積極的に発言してくれていた子どもと高学年の子どもが殆ど移動してしまいました。いやー殆ど移動しないと思ってたんだけど、読みが甘かった。
この結果、「未経験者」の発言数が激減。何だかかなり寂しい感じなってしまい(それでも何人かはちゃんと話してくれてたので何とかなった)、経験者コースに移動した子ども達のフォロー(初歩的な○○をどうするのか分からない)でスタッフがかなり大変になってしまいました。
あくまでプログラミング体験(コンピュータによるもの作り体験&プログラミングは楽しい)であって、プログラム自体の基礎力を教えるスクール的要素は少ないと考えるのであればこれでも良いのかもしれませんが、後者もある程度無いと「あーゲーム作りは楽しかった」→「でも家帰ってから何も出来ない」になってしまい、それは僕が望んでる形ではないので、1回目は暇でも基礎的なことはちゃんと体験して貰えると良いなぁと感じました(ただ、移動した子達の満足度は上がっているので難しい(後述))。
経験者の内容
前半は宿題(希望者のみ)で家で作品を作ってもらい、3名1組のグループを作り、付箋で意見を出し合い作品を改造しました(Scratchではリミックスと言います)。結果はどうだったんろ…(詳しく把握できてません)
後半は「もくもく」一人で作る組と「わいわい」みんなで作る組に別れ作業を行いました。前述の通り想定以上に人数が増えてしまい、ポイントとなる部分のみの説明で、かなり自由にやった為、スタッフへの質問が多くなってしまい、ちょっと大変でした。この辺は次回以降は考えます。
それなりに盛り上がって作業を行い、満足度は高かったのですが、単に楽しかったのか、何か得る物がちゃんとあって帰って行ったのかが分からなかったです。
子ども達の反応
アンケートによると全員が「面白かった」と言っているので、プログラミング体験って部分では良かったとは思います。
経験者/未経験者に別けたことにより前回まで「凄く簡単」と言っていた経験者の子達が「少し難しい」「少し簡単」に変わっているので狙ってた感じにはなってますが、少し難しいの割合が高いのは気にはなります。
また「凄く簡単」と言っている子は「短かった」と感じており、恐らく集中して良い状態だったんじゃないかなぁと思うので、この組み合わせの子を増やしていけるよう工夫したいと思います。
他に男女差や経験/未経験の差はそんに感じられませんでした。何かお気づきの点有りましたら教えてください。
課題
後半の経験者コースで「分からないことがあったらスタッフに聞く」の流れになってしまい、大変だったので、スタッフの人数も考えつつ(今回は多すぎた?)グループにまとめるなりしてスタッフは教える人ではなくファシリテーターだよって感じでやってみたいと思います。
あとは初参加で高学年/積極的な子をどうするかだなぁ… 「楽しかった」→「家でもやりたい」に持ってくにはどっちが良い(暇でも基礎だけはしっかり or 基礎は少々抜けても楽しい!って体験)のか迷います。
宣伝
地方の子ども向けプログラミングワークショップってどんな事してるん?的な興味がございましたら、下記でゆるゆると情報を載せていく予定です。よろしければどうぞ。コレまでのワークショップの様子はトップページからご覧になれます。
最後に
参加者多いのは準備の面で色々大変でしたが、コレはコレで悪くなく、人集めのストレスが無かったので、その部分は凄く良かったです。広報効果(紙媒体)凄い。ただ、この人数でやるのは最初で最後かなぁ。スタッフの(続けていく)モチベーションとして、もう少し少ない方が楽しくできるのかなぁと思いました。
今回も交通費すら出せない状態にもかかわらず遠いところから手伝いに来てくださった、森ソフトの森さん、桑名の田中さん、鈴鹿の青柳さん、佐野さん、中森さん、松阪の寺田さん、b-Cafeの河村さん、度会の山下さん、メグー、カメラの山本さん。&遠いところからも参加してくださった参加者の皆さん 本当にありがとうございました。
活動に関する支援(教材、資材、お金!)もお待ちしております。よろしくお願いします。次回は8/17ですよー。