「“一緒だともっと楽しい” 大人×子ども×プログラミング」のレポート
2015/4に三重県津市で開催した子ども×大人向けプログラミングワークショップ「“一緒だともっと楽しい” 大人×子ども×プログラミング」の様子。
ワークショップ申込み時の参加理由や事後アンケートで、保護者から「私には教えられないので参加しました」「私には何をやっているのかさっぱり分からないけど、子どもは楽しかったと言っています」と言うのを良く見るので、んじゃ「やってみては?」と思い、大人と子どもで別れ、大人の方にも体験して貰いました。
来ていただいた人数と年齢
大人9名、はじめて10名、経験者4名の計23名。スタッフは9名で行いました。
やったこと
はじめての参加者向け(ネコ逃げ→スクラッチカード)
はじめて参加の方は、そろそろ内容を固定化して誰でも講師役ができるようにしては と言うこともあり「ねこから逃げろ」、後半はスクラッチカードを使い、前半で作った作品を自由に改造しました。
今までは「作品をもっと面白くしよう」と言う資料を毎回考えて作っていたのですが、作るのに時間がかかっていました。運用的な手間を考えると、スクラッチカードでも色んなパターンで改造できて楽しそうでした。
ただ、自由に改造が始まると子ども達のやりたいことが沢山あって、参加者も意図しない動きとなり スタッフ側の手が足りなくなった為、カードを使うタイミングは難しいと感じました。ワークショップで全部やっちゃう(満足させちゃう)のでは無く、コレを使ったらアレができるのでは…と沢山考えて想いを貯めて貰い、時間的にそれをする暇は無い位(欲求不満な状態)にすると家で沢山やってくれるかなぁ。
- ねこから逃げろ / 阿部 和広 (CC BY-SA 3.0)
http://swikis.ddo.jp/abee/77
経験者向け(アイデアソン→ペアプロ)
3ヶ月に一度しかやってないワークショップで、今まであまり参加者同士のつながりを作る内容にしていなかったので、その辺りを改善したいと思いアイデアソン→ペアプロをしてみました。
- 「ねこにげ」の最終的な形で遊んでみる
- 改造したい所を紙に書きまくる
- その中から時間内でできそうで楽しそうなのをペアで1枚選ぶ
- 一人が実装、一人がナビゲート
- できたら、役割を入れ替えて3に戻る(繰り返す)
あまり出ないかと思っていた2のアイデアは結構出てきた(どんな案でも良いのでどんどんしゃべれる子が一人居ると、全体的に声が出る気がしました)のですが、ワークショップ時間内にできない物が多く、進め方がなかなか厳しかったです。
最後には前のスクリーンで発表して貰いました。
保護者向け(座学→講習→座学)
こちらはオリジナルの内容で、
- プログラミングって?
- Scratchの基本的な動かし方(動かす、繰り返し)
- 絵を描く→動かす
- 発展(分岐、座標、変数、メッセージング)
- 座学「プログラミング教育って?」(10分)
みたいな流れ。
子どもの内容を そのまま大人がするのでは無く、最後の座学で「プログラミング教育って?」も知ってもらう大人向けの内容。
Scratchの基本操作方法の他に、プログラミングとは?、他県のプログラミング教育の事例紹介、学ぶ意味、保護者として大事な事など、「子供たちのプログラミング学習を支えられる大人に」をコンセプトに行われました。
最後の座学の部分なんかは(発想として)私には作れない感じで凄いなぁと感じました。詳しくは、このレポートの最後の阪さんのブログ記事で。
お家に帰ってから親子で一緒にやって欲しいなぁと思い、初心者の子ども達はやらなかった 座標、変数、メッセージングを入れたのですが、やって貰えてたら嬉しいなぁ…
今回のテーマなのに、最後 子ども達に「お母ちゃん達は凄いの知ってるから、お家に帰ったら教えて貰ってね♪」を言うのを忘れていたのが悔やまれます。
アンケートでの満足度は高めでした。
最後に
今回は初めて主催者の私(石黒)が何もせず、メンバーの3名で内容考えて色々していただいたのですが、どうなるのか分からない感が凄く楽しかったです。結果としてはやってみて良かった回でした。
一緒に頑張ってくれた、青柳さん、田中さん、阪さん、松浦さん、山下さん、たくろうくん、水野さん、吉田さん、参加してくれた皆さん。ありがとうございました。
LittleCoderMieでは今後も楽しいイベントをやってく為に、皆さんのご協力(=寄付)、「若い人材」を募集中です。詳しくはトップページをご覧ください。
次回は夏に開催予定です。
最後に、今回大人向け講師をしていただいたメンバーの阪さんの記事「ゴール設定は”子供たちのプログラミング学習を支えられる大人に”」
- 子供のプログラミング学習を支える大人とは?Little Coder Mie『一緒だともっと楽しい 大人 × 子ども × プログラミング』を開催した話
http://blog.genies.jp/2015/04/little-coder-mie.html