「楽しいをつなげよう」Scratch×センサーボード×ドミノのレポート
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「楽しいをつなげよう」Scratch×センサーボード×ドミノのレポート

2015/7に三重県津市で開催したセンサーボード×モータ×ドミノを使った子ども向けプログラミングワークショップ「楽しいをつなげよう」の様子。

夏休み(少しまえの開催ですが)と言えば工作かなぁと思い1年ぶりにセンサーボード(NanoboardAG)、Scratch、ドミノを使って参加者同士が「つながる」をテーマにワークショップを行いました。

来ていただいた人数と年齢

ワークショップ参加には物理的なボード(NanoboardAG)が別途必要なため、どうしてもそこで一つハードルが出来てしまいます。

1年前に寄付で購入した7枚に、今年は3枚を足し計10枚のボードを無償レンタルし募集を行いました。ボード代の寄付を頂いた企業は、このページ最下部に記載してあります。ご支援ありがとうございます。レンタル以外の方は既に持っている&今回購入した方です。

参加者の年齢は小3~中2年生の13名。スタッフは計11名、内3名は近くの三重大生の方。約3時間で行いました。

レンタル用センサーボードNanoboardAG。現地ではver1.2~1.4まであったのに写真取り忘れた。

レンタル用センサーボード(NanoboardAG)。周囲の光や抵抗値を数値化したり、モータをまわせます。現地ではver1.2~1.4までありました。

やったこと

外部の光や音・ボタン・抵抗値をPCに取り込め、モーターもつなぐことができるNanoboadAGと言うUSBで接続するボードと、ドミノを使って全員をつなげると言う内容をしました。

去年のワークショップの反省から「あまり自由にやって貰っても満足度は高くならない」と言うことが分かっていたので、基本みんな一緒の物を作ることにしました。工作を絡めている関係もありプログラムは若干少なめです。

動きの流れ

第9回_配線図

  1. 各自 数枚のドミノを並べる(上図 左側)
  2. 最終のドミノにはアルミホイルを巻いてある(抵抗Aへ接続)
  3. 最終のドミノが倒れる場所にも別のアルミホイルが貼ってある(抵抗Aへ接続)
  4. ドミノが倒れると2が倒れ3につき、センサーボードの抵抗値が変わる
  5. 4の状況を関知すると、子ども達が書いたボールが画面の中を転がる(Scratchプログラム)
  6. ボールが画面の端の絵のドミノに触れたら、ScratchからボードにつながったモーターをONに
  7. モーターにとりつけたストローがまわり、隣のドミノを倒す
  8. 1へ

今回のワークショップは「スクラッチでピタゴラ装置を作ろう by OtOMO」、「Physical-Digital Chain Reaction using WeDo Robotics with Scratch (MIT Scratch Team)」にヒントを得、作成しました。OtOMOの方は光センサー×LED、MIT Scratch Teamの方はLego WeDoの距離/傾斜センサー/モーターを使っています。公開ありがとうございます。

ちなみに今回の内容はRaspberryPiでも特別なボード無し(モータードライバ&モータのみ)で同様のことができる気がします。

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本番前の子ども達の作品。ストローの先とPCの中のキャラクター(Scratchで着色)は同一のもの。

ワークショップの流れ

  1. Scratchの基本ブロックと操作説明
  2. Scratchでセンサーボードをどう使うのかの説明
  3. キャラクターの取り込み&着色
  4. 工作
  5. 4と連携させるプログラムの作成(初心者はヒントの紙を見ながら)
  6. 試行錯誤(工作。主にドミノとモータ部分の調整)
  7. リハーサル
  8. 本番

経験者&高学年は2から始めて小さい作品を作ってから3に移りました。

低学年、初心者グループ

低学年、初心者グループ。元気。後で立ってるのは大学生。

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経験者、高学年グループ。人数多かった…ごめん。

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未経験者でもちゃんと理解して進めてくれてた

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経験者の自由作品

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ドミノが来てからだんだんと変わっていった

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時間の関係で最終的には紙のヒント(組み方は書いてない使うブロックだけ抜き出した表)を見ながらプログラムを作った

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中学生は未経験でもペースが速い

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調整時ドミノが倒れてギャーってのも何度も見た

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今回の書籍コーナー。LEGOのギアセット、Wedo、ラズパイの本を増やしてみた。

最終的にはこんなプログラムに

最終的にはこんなプログラムに。もちろん同じ動きをすれば違っててもOK。

子ども達の反応

前半/後半最初の説明部分は「やらされている感」があり 反応はボチボチでしたが、ドミノが出てきてからは盛り上がってきました。事前にコチラで作った工作では特に失敗無く動作したのですが、実際みんなでやると全然動かないw。

きちんと動くと それはそれで嬉しいのかもしれませんが、こう言う「自分でも制御できる物理的な物」が失敗すると落胆では無く盛り上がってくるんですね。普段やっているプログラミングだけの回でも動かない→どうすれば…と言うのは数多くあるのですが、自分一人で作業を行っているせいか、「解決して嬉しい」と言うのはあっても 失敗→盛り上がる方向にはなりません。

工作側に関しては運営サイドも色んなパターンを経験しているわけでは無いので、どうすれば上手く動くのか、何故動かないのかは良く分かっていませんが「あそこをこうすると上手く行きそうだなぁ」って言うのは なるべく我慢しながら(一部はスタッフも一緒に試行錯誤しながら)見守ります。

そうこうしていると、こちらの見本ではドミノの先頭は1つだけだったのですが、誰かが横2重にして上手く行くと「こうすると上手く行くらしい」とみんなに伝わったり、「上部を2段にすると倒れやすいぞ」って広まったりと各自が失敗を繰り返し試行錯誤し、どんどん精度が上がっていきました。

また、倒れにくいが故に隣との連携(コミュニケーション)も自然と取れ(取らねばならず)、当初は恥ずかしがって全然喋らなかった子達もいつの間にか一緒になって頑張ってやってました。ちなみに横との連携(みんな初対面)は低学年の方が速やかに進んで面白いなぁと感じました。

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低学年グループ

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低学年でも見本を示せばあとは考えながらやってくれた(なかなか上手くは行かなかったけど)

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高学年グループは着実と進めていくの図

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ゴールは大人が作成。現地あわせなのでなかなか上手く行かない。

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メインは小学生だけど、中学生でも楽しんで貰えてた

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だんだんと協力して作業をしてる

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ある程度まで進むと「何をしなければならないか」が各自で分かり、自然に隣りどうしで調整が始まった

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となりがやってた事を見ながら自分も調整

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ドミノの置き方の工夫も始まった。上手く行くと広まる。

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終盤の調整の所は凄く楽しそうだった

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ドミノの置き方が、また変わってる

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リハーサル前。若干緊張の面持ち。

反省点と改善点

動かすキャラクター

「各個人で異なる部分を作りたい」と思い、キャラクターを予め家で紙へ書いてきて貰い、それを現地でスキャナーを使いPCへ取り込みUSBメモリで配付しました。

ストローの上には書いてきて貰った紙を貼り付け、自分で描いたキャラが「現実世界とPC内で見た目も”つながる”」と言うのを狙ったのですが、現地での準備が大変&子ども達が楽しんだのは「いかに上手くドミノを倒すか」の部分だったので、この部分はあまり頑張る必要は無かったようです。

ScanSnapを持ち込んでひたすらキャラクターを抜き出してくれた河村さん。かなり大変だったと思う。

ScanSnapを持ち込んでひたすらキャラクターを抜き出してくれたメンバーの河村さん。ありがとうございました。

ストローの上はこんな感じに。

各自のストローの上はこんな感じに

PCに取り込んだ方はScratchで着色した

取り込んだデータは各自Scratchで着色した

アルミホイル

とにかく直ぐに破れるので試行錯誤を重ねる今回の工作には不向きでした。ただ厚みのある物を使うと固くて、軽いドミノが倒れない。次回、同様のことをするときは他の素材を試したいです。

ストロー

安価で扱いやすいのですが触る度にジャバラ部分の角度が変わってしまい、「さっきは上手く行ったのに今度は上手く行かない」が頻発しました。何か良い素材ってあるかなぁ… しっかりしたものを付けると、モーターがグルグル回った(プログラムの不具合で止まらず制御不能)ときに大変なことになるんですよね。

センサーボード ドライバーのインストール

LittleCoderMieでは「続きは家でやって欲しい」と考え、PCは各家庭の物を持ち込んでもらっています。

今回もセンサーボード用Scratchとドライバーのインストールを事前に案内し 持ってきて貰ったのですが、半数以上は一発では動かず環境を整えるまで時間がかかりました。現地に来るまで実物が無くテストも出来ない状態のためしかたありませんが、何とかもう少し改善したいです。

結果

リハーサル(まぁまぁ上手く行った)後、本番を行いました。文章よりも動画の方が伝わりやすい気がしますのでまずはコチラを。

そう。結果「連携させて倒す」の部分はあまり上手く行っていません。でも 大人が思ってるほどその部分って子ども達はあんまり気にして無くて、ダメだったら手で倒したり、むしろ上手く倒れなかったときの方が笑いが出て楽しそうに感じました。

最後に取ったアンケートでは13人中12人が「すごく楽しかった」(残り一人はまぁまぁ楽しかった)を付けてくれ、今までの中で一番「すごく」が多かった回となりました。

内容としてはプログラミングは少なかったのですが、テーマである「楽しいをつなげよう」にはつながっているように感じられ、満足しています。

最後に

やっぱり「手で触れるもの」とプログラムの連携は大人の含め凄く楽しいです。

また、ワークショップが想定してなかった方向に流れ、盛り上がると言うのは個人的には凄く良い経験でした。「ちゃんと動くキット」を使ったり、試行錯誤を十分に重ねた内容ではこうは行かないのかもしれません。

今回の反省点を踏まえ、また1年後にでもやってみたいです。

他のメンバーの記事

Sony MESH、Lego WeDOを使って最初から最後までずっとゴールを作ってくれていた阪さんの記事。ゴール時にMESHと連携して撮った写真が凄く良い感じです。

「ヒトがヒトであるゆえんは、何かをつくること、表現することだと思います。だから、子どもたちにはできるだけたくさんの、つくり出す技、表現方を伝えてあげたい。」 画像の切り出しや高学年組をみてくれていた河村さんの記事。

ゴールの手作りクスダマ。これが割れて拍手で締まれれば良かったのですが... 結果は上記ブログにて

ゴールの手作りクスダマ+LegoWedo+Sony MESH。これが割れて拍手で締められれば良かったのですが… そのあたりの複雑な心境は上記ブログにて。

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